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「デジタルカメラの機能を生かす活用法 (1) 電池・記録メディア編」

デジタルカメラをお持ちのみなさん、お持ちになっているデジタルカメラの性能を十分発揮させていますか? 新製品が発売になるたびに新しい機能が次々と付加されて、購入してもすぐに旧モデルになってしまうような感じがするでしょうけど、基本的なことさえ注意すれば、いままでと違った使用感を体験できるかも。今回は、デジタルカメラの基本的な機能に注目し、さらに使い勝手をよくする方法をご案内します。

電池がすぐなくなる! 使う前に完全充電していますか?
 デジタルカメラに使われる電池には、大きく分けて2つの種類があります。一つは、一度使い切ったら新しいものと交換する一次電池と言われるもの。もう一つは繰り返し充電して使える2次電池と言われるものです。
 
 一次電池の代表として、アルカリ乾電池やリチウム電池があります。単三型アルカリ乾電池はいわずと知れたおなじみの乾電池ですが、デジタルカメラのような電気食いデジタル機器にはあまり適していません。デジタルカメラは、瞬間的に大きな電流を必要とするため、普通の乾電池ではうまく動作しない機種もあるくらいです。アルカリ電池も、普通のマンガン電池に比べれば大きな電流を起電することができますが、デジタルカメラで使えなくなった電池で、ラジオなどを鳴らすことが充分可能なのです。
 また、リチウム電池は単三型電池を2本組み合わせたような形状のCR-3Vタイプや、フィルムカメラの電池としても広く使われる2CR-5タイプなどが代表的なところです。この電池は高価ですが、軽くて低温にも強く、なにより長持ちすることから、普通のご旅行程度であれば1セットで充分撮影ができるでしょう。
 
 一方、2次電池といわれるものは、充電して繰り返し使うことができるリチウムイオン電池やニッケル水素電池が代表的なものです。以前からある充電式電池のスタンダード、ニッケルカドミウム電池は、起電力の問題から、サポートする機種がほとんどなくなっていますので、ご購入の際はご注意ください。
 リチウムイオン電池は、基本的に他の電池と互換性がない、機種ごとの専用パッケージとなっており、電池がなくなったからといって、単三型の電池で代用できることはまずありません。したがって、1組しかなければ、再度充電するしか方法がありません。撮影枚数が多い方は、予備のバッテリーをもう一つ用意した方が賢明です。
 
 また、ニッケル水素電池は基本的に単三型乾電池と同じサイズで作られており、リチウム電池パックなどより、価格的にも若干お安くなります。現在販売されているニッケル水素電池は、1600タイプと容量が大きくなった1700タイプの2種類が主流です。でも、この電池は高い起電力とひきかえに自己放電も激しい特性を持っています。また、リチウムイオン電池が、継ぎ足し充電をしても能力が落ちない性質があるのに比べ、ニッケル水素電池は継ぎ足し充電を行うと、充電・放電の能力が落ちてしまいます。ニッケル水素電池をご使用になるときは、デジタルカメラが動かなくなるまで使い切ってから、新たな電池に交換するか、再度充電を行うようにしましょうね。
 それと、充電は使う前にすることが原則です。自己放電が高いと言うことは、数週間前に完全充電しても使うときには半分以下の容量まで低下していることが充分考えられます。いうならば、使い古しの電池を使うのと同じことなのですね。新品の電池と同じ能力を発揮させるため、使う前に充電するようにしてください。
 
 また、充電式の電池を使うときに充電時間にも注意を払いましょう。リチウムイオン電池は基本的にデジタルカメラとセットになっている充電器を使用するしかありませんが、ニッケル水素電池の場合は、電池メーカーから様々な充電器が発売されています。単三型電池2本を1時間程度で完全充電する急速充電器や、海外での使用も可能なワールドボルテージ対応など、デジタルカメラに付属する充電器より高能力、高機能な製品が発売されています。電池の完全充電まで数時間から十数時間かかるようなローコストタイプの充電器をセットしているメーカーも多いのです。充電時間がかかりすぎで待ちきれない方は、新たに充電器を購入されることをおすすめします。

電池を長持ちさせるポイント
 もっとも効果的なのは、電源をまめに切ることにほかなりません。本体電源はもとより、デジタルカメラ使用中でも、できるだけ光学ファインダーを使って撮影すること。液晶モニターをつけっ放しでの撮影や、結果を確認するため、再生状態で放置したるすると、あっという間に電池が消耗します。
 光学ファインダーを用いて撮影することにより、無用な手ブレを防ぐこともできますよ。
 また、連続撮影を行っていると、電池が熱を帯びてきます。その程度は機種により異なりますが、ニッケル水素電池2本程度で動いている機種の方が、この傾向が顕著です。電池部分が熱くなってきたら、しばらく撮影を中止して電池の回復を行うと、電池寿命を延ばすことができますよ。

枚数を気にせず写せる大容量メディアを使いましょう。
 デジタルカメラがフィルムカメラと比べ優れている点の一つに、連続撮影枚数の限界が高いと言う特長があります。フィルムカメラでは、35ミリで12枚、24枚、36枚というフィルムの長さに応じた撮影しかできませんが、デジタルカメラはご使用になる記録メディアの容量により、飛躍的に撮影枚数を伸ばすことができますね。もちろん、撮影するときのピクセル数の設定や画質モードの設定で、容量が少ないメディアでもかなりの枚数を撮影することが可能ですが、記録として残したり、将来プリントするかもしれないことを考えると、最高のピクセル数、画質モードもノーマル以上を選んで撮影しておきたいものですね。

 200万画素クラスのデジタルカメラでは、1枚の画像データが800KB以上になることが当たり前ですから、64MBメディアクラスが標準と考えてくださいね。これだけあれば、約80枚分のデータを1枚のメディアに記録することができますね。同じように135万画素程度のデジタルカメラでも32MBは確保したいものです。また、300万〜400万画素クラスなど、これでもか!という画素数を誇るデジタルカメラには、64MB以上が必須でしょう。最大記録画素、ファインモードあたりの撮影で3〜4MB以上のデータになってしまいます。最高の画質で撮影したら数枚しか写せないような状態では、使い勝手が悪くてどうしようもありませんね。記録メディアも128MBを超える製品が発売されており、いよいよデジタルカメラも大容量時代を迎えることになるのでしょうね。
 
 このような状況から、デジタルカメラを購入した時に付いていた8MB程度の記録メディアを、やりくりしながら使い続けるのは、撮影のタイミングを逃したり、頻繁にメディア入れ替えを行わなくてはならなかったりして、あまりおすすめできるものではありません。あくまでもテスト用という考え方でメーカーはメディアを付属させています。メディアの入れ替えを頻繁に行うと、電気接点の接触不良や破損につながる危険もあります。大容量メディアを贅沢に使った撮影を一度味わうと、もう小容量メディアには戻れなくなってしまうことでしょう。

 使わなくなった8MBや16MBのメディアは、デジタルプリントの注文や、緊急時の予備として活用すれば無駄にはなりません。また、これらのメディアは記録メディアですから、リーダーライタなどがあれば、パソコンの記録メディアとしても活用できますよね。デジタルカメラのユーザーも増えていますから、画像データの交換ばかりでなく、単なるフロッピーディスクの代用としても有効に活用できるはずです。フロッピーディスクに入りきらないフリーのソフトウェアをコピーしたり、MP3ミュージックを聞いたりという使い道もあります。デジタルカメラの記録メディアはデジタルカメラ専用ではないのですから。

記録メディアは32〜64MBが経済的!
 下表を見てください。この表はe-cameraで販売している記録メディアの価格を一覧にしたものです。
 コンパクトフラッシュとスマートメディア、SDカードは最も安いハギワラシスコム製、メモリーステックはソニー製の価格を表示しています。また、表中の( )内には、1MBあたりの単価を示しています。32MBから64MBあたりが、最も1MBあたりの価格が安く、経済的だといえますね。

  16MB 32MB 64MB 128MB
コンパクトフラッシュ 2,480 (155) 3,080 (96) 5,680 (89) 11,800 (92)
スマートメディア 1,780 (111) 2,380 (74) 4,980 (78) 9,800 (76)
メモリースティック 2,980 (186) 4,280 (133) 7,480 (117) 15,800 (123)
SDカード 3,580 (224) 11,000 (172) 13,800 (107)
 
   
 
 
   
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