- Vol.80 -

「古典的カメラで遊ぶ−その1 〜 ポラロイド・ピンホールフォトキット」

 「古典的カメラ」という言葉から、皆さんはどんなものを想像しますか? クラシックカメラに代表されるライカの1930年代〜60年代に製造された物とか、キヤノンやニコンの初期に生産されたレンジファインダーカメラを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
 今回ご紹介する古典的カメラは、そのはるか前の16世紀ごろに使われた、「カメラ オブスキュラ」というレンズを使わない古典的カメラの技術を用いた、現代のピンホールカメラの作成キット(ポラロイド社製、ピンホールフォトキット)です。古典的といっても、ちゃんと写真が写せますし、露出の調整もできますよ。

キットの内容を確認してみました。
 ピンホールフォトキットは、赤箱(カラー写真用)と青箱(セピア写真用)の2種類が販売されています。違いは、箱の色と同梱されるポラロイドフィルムがカラー用かセピア用かの違いだけです。今回は、赤箱(カラー写真用)を使ってみました。
 手提げスタイルにパッケージングされた赤箱の中には、赤いボディーになる外箱と黒い内箱、ポラロイドフィルム用カメラバック、露光時間ガイド表、レンズの代わりになるピンホールプレート2種とそのフレーム、三脚取付け用アダプター、黒テープ、両面シート、フレーミングバー、ポラロイドの669タイプフィルム、スポンジ両面テープと、ご丁寧にフィルム乾燥用の箱まで付いています。ざっと見た感じでは、ポラロイドフィルムをセットするホルダーが入手できれば、厚手のボール紙を活用して自作が可能な感じです。でも、ポラロイドの市販されているフィルムホルダー(405スタンダードフィルムホルダー)だけで、14,800円もするのだから、キットのほうがフィルム(10枚用×2パック 5,306円)も付いて8,980円だから安上がりですね。ただし、キットには遮光版が付いていませんが。

組み立てははとてもシンプル、30分もあれば完成します。
 カメラの構造はとてもシンプルです。外箱と内箱を組み立てて、暗い箱を作り、内箱にフィルムホルダーをセットして、ポラロイドフィルムを装填する。外箱の、中央部の穴に、プレートを取付け、ピンホールプレートをセットする。シャッターとして、黒いビニールテープを貼り付ける。
 必要に応じて、フレーミングバーと三脚取付け用アダプターを取り付ける。フィルムをホルダーにセットして、シャッターテープを剥がし、露出時間ガイドに従い露光して、シャッターテープを戻す。フィルムをホルダーから引き出して、約60秒放置し、シートを剥がすと写真の出来上がりです。
 組み立ての詳しい説明書に従って組み立てれば、どなたでも完成させることができますよ。

今日はお天気が思わしくないので・・
 このところ会社のある赤坂では、快晴の日がまったくありません。相変わらず今日もどんよりと曇っています。曇りでも、撮影ができないわけではありませんが、0.4ミリのピンホール(曇り用)を使うと、ピントが甘くなると説明書に記載がありました。そんなわけで、実写プリントは次の機会まで「お楽しみに」ということになってしまいました。

 でも、悔しいので、ピンホールカメラの展開図を作りました。展開図は、外箱と内箱のもので、厚手の黒ボール紙を用いれば、カメラ本体を作成することができます。ピンホール用の小穴(晴天時は0.3ミリ、曇りのときは0.4ミリ)を開けた黒プラスチック板などを、外箱の中央部にセット。
 内箱の、フィルムホルダーの部分には、トレーシングペーパーを貼り付ければ、写真は写せませんが、ピンホールカメラを実験するための、上下左右が逆転した画像を、トレーシングペーパーに投影することができるはずです。費用も少なく簡単に組み立てられると思います。夏休みの工作にしては、少し手がかかりすぎますか?


クリックで拡大(800x764、27KB)

クリックで拡大(800x764、28KB)
PDFファイルもご用意してみました(13KB)


 組み立て方は、ポラロイド社のホームページに解説がありますから、そちらも参考になさってください。
 http://www.polaroid.co.jp/product/business/pinhole/pinhole.html

 ※文中に記載の価格は、'01/8/7現在のメーカー希望小売価格です。

 
   
 
 
   
  aosans.com