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「黒白フィルムを自分で現像してみよう その2」
現像スプールにフィルムがうまく巻きつけることができましたか? OKなら、いよいよフィルムの現像を始めましょう。
ダークバックを用意して、バッグの中に現像タンク、現像スプール、フィルムの後端をカットする鋏を入れておきます。未現像のフィルムは、フィルムピッカーで先端のベロを出し、幅の狭い部分をカットしてダークバックに収め、しっかりとファスナーを閉じて中に光が入らないようにします。
いよいよ、ダークバックの中での手探り作業のスタートです。
ダークバックの手を入れる部分から腕を差込み、肘のあたりまでしっかり収まるようにします。腕の差込が浅いと、作業しにくかったり、遮光漏れを起こす可能性があるので、万全を期してくださいね。
練習したように、フィルムをパトローネから現像スプールに巻きつけ、スプールを現像タンクに収納したら、現像タンクの蓋をしっかりと閉めましょう。文字で書くとこれだけのことですが、今の時期はかなり汗ばんで気持ちの悪いものです。時間をかけずに作業するため、練習こそがすべてです。
現像タンクにスプールを収め、蓋がしっかり閉まっているのを確認してから腕をバックから抜き取ります。ファスナーを開けて現像タンクを取り出してください。
うまく行ったかは、現像が完了するまでわかりません。
大き目のバケツか底の深い容器に20℃の水を用意します。水温が低い時はお湯を足して20℃になるようにすればよいのですが、夏場は、反対に氷が必要になるかもしれませんね。
水が用意できたら、薬品をボトルごと水の中に浸けて薬品の温度を20℃に調整します。薬品の量が多いときは、安定するまで数時間がかかることもありますから、現像を始める1-2時間前には、準備しておくと良いでしょう。棒温度計で計測し、水温を維持することが必要です。
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現像タンクの薬品注入口の蓋を開け、ミクロファイン現像液を注入します。少しづつではなく、タンクがいっぱいになるまで一気に注入してください。ゆっくりやると現像斑の原因になります。
現像時間は、現像するフィルムによって異なります。液温20℃でフジのネオパン100の場合約10分、ネオパン400なら約8分30秒です。キッチンタイマーなどを活用して、時間の管理を行ってください。
現像液の注入が終わったら、フィルム表面の気泡を無くすため、数回タンクをテーブルなどにコンコンと当てて、薬品がフィルムにしっかり馴染むようにします。そのあと、約1分間は連続して攪拌を行います。その後、50秒放置と10秒攪拌、を繰り返し行ってください。
現像時間が終わる数秒前に、現像タンクから現像液をメスカップなどに排出します。
フィルムの種類ごとの現像時間は、こちらで確認できます。
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フィルムの現像液を排出したあと、すぐに停止液を注入し、現像を停止させます。停止液で現像液を中和しないと、そのまま現像が進み、規定より濃くネガ画像が残ってしまいます。
停止液を排出するまでの時間は約30秒程度です。停止液は、排出後廃棄してください。再利用は絶対しないでくださいね。
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停止液を排出したら、定着液を注入します。定着の時間は概ね3分から5分程度です。薬品の指示書にしたがって、定着時間を守ってください。
定着液はある程度繰り返し使用することができます。定着時間が終了したら、メスカップなどに一回受けてからボトルに戻しましょう。
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現像タンクの蓋を開け、流水をタンクに満たし1分程度予備水洗を行います。
勢い良く水道から水を注入すると、タンクの中でフィルムが泳ぎ、思わぬ傷の基になりますから、フィルムが動かない程度の勢いでお願いします。
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水を排出し水洗促進剤(富士QWなど)を注入し、1分程度放置します。
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予備水洗と同じ要領で流水で5分程度水洗を行います。
水洗促進剤を使わなかったときは最低15分の水洗を行ってください。
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水を排出し、水滴防止液を注入します。30秒程度浸けておけばOKです。
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現像タンクから現像スプールを取り出し、スプールとフィルムを分離します。現像ベルトを使った場合は、ベルトによる擦り傷を防ぐため、慎重に作業してください。
フィルムの両端に洗濯バサミを付けて、一方をフックなどに架けて吊るします。洗濯バサミが軽くフィルムがカーリングする時は、下の洗濯バサミを増やすか錘を付けてください。目玉クリップの大きな物でも代用できます。
乾燥場所は、埃が少ないところ(風呂場など)を選び、下にビニールなどを敷いて、水滴の落下に備えましょう。
乾燥は充分行ってください。生乾きの状態でフィルムをいじると、乳剤面がくっついたり傷になる基になります。完全に乾くまで触れないようにしましょうね。
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完全に乾燥したら、ネガシートに収まるように6コマづつにカットします。
フィルムの状態を見てください。変な影や傷はありませんか? 像の濃度はちょうど良い程度ですか?
変な影がある時は、おそらくフィルムを現像タンクに装填するまでに光線が被っているか、現像斑によるものです。
像の影が濃い目に出ているときは、現像時間が長すぎたか、液の温度が高かったため、現像オーバーになっていることが想定されます。また反対に、薄いときは、現像時間が短かったり、液の温度が低かったか、現像液がだめになってきていることが想定できます。
出来上がった黒白フィルムをよく見て、次に生かすことが、黒白現像をマスターする秘訣です。
フィルムの現像がうまくできたら、今度はプリントに挑戦ですね。
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