|
「写真上達の秘訣」
プロカメラマンでもはじめは初心者。プロの皆さんはどのようにして写真が上手になったのでしょうか?
「人それぞれ得手、不得手があるから、プロになった人は写真がもともと上手だったのよ」と言い切れますか?
写真を楽しんで、できれば上手に写真を撮りたいと願う皆さんに、今より少しだけ早く写真が上達する方法をご案内しましょう。
■
写真を眺めて反省しましょう。
写真を撮って現像・プリントした後、写真をどうしてますか? パラパラパラと一通り見てからそのまま保管されていませんか?
写真上達の基本は、写した写真の比較から始まります。それは、単なるスナップ写真かも知れませんし、ご旅行の写真かもしれません。でも、その写真を写したときのことを思い浮かべてください。きっと、このように撮ろうという意思を込めてシャッターを切っているはずですね。では、その結果はどうだったのでしょうか。ある写真には、不要な邪魔者が写りこんでしまったり、木漏れ日によって顔に斑ができてしまたりしていませんか?
これを、単なる失敗写真と考えずに、次に生かす反省をしましょう。どうしてそのような状態になってしまったのか。何が失敗の原因かを究明することが次の成功につながりますよ。
また、写真の見方についてですが、1枚1枚めくりながら見るよりも、全部の写真をテーブルなどに広げて、比較しながら見る癖をつけましょう。これは、自分の好みの写真を見極めることができることや、「良い写真はこういうもの」という意識を自分に持たせるためにとても役立ちます。
同じようなカットがあったら、まじまじと比較してみるのも良いでしょう。でも、必ず結論を出してくださいね。結論の出し方は、気に入らない写真をスクラップすることです。何も破って捨てることはありません。あらかじめスクラップ用の箱を用意しておけば、そこに気に入らない写真をため込んでしまうだけです。
このようにすると、今皆さんの目の前のテーブルに残った写真は、全て上手に撮れたお気に入り写真ということになりますね。
■ お気に入り写真をほかの人に見てもらいましょう。
さて、次にお気に入り写真をミニアルバムなどに収め、お友達などに見てもらいましょう。お友達と旅行した写真など、全部の写真をとりあえずミニアルバムなどに整理して、見せ合うことが多いかと思いますが、その時点で、「○○さんは、写真が下手」というのをお友達に公開しているようなものなのです。
プロだって、何枚も同じようなカットを撮って、実際に作品として出品するのはわずか数カットなのですよ。自分の最高の作品しか公開しないのですから、写真が下手とは言われないでしょう。
おそらく、自分で選別したお気に入り写真をアルバムにしてお友達に見てもらうと、よほど虫の居所が悪いか、写真に厳しい人で無い限り、「うまく撮れたね」、「○○さん、写真上手ネ」というお言葉を頂戴できるのではないでしょうか。
でも、「確かに写した写真が無いよね」とのご指摘には、「ゴメン 失敗した」と素直に謝りましょう。そして、その写真をお友達に見せないことをおすすめします。だって、あなたがダメだと思った写真をお友達が見たら、もっとがっかりするでしょ?
■
気分が良いうちにアルバム作りをしましょう。
お友達に誉められて、気分が良いうちにアルバム作りをしましょう。焼き増しするのは、お友達に抜かれてしまった不足分だけ。あ、いい忘れましたが、お友達が気に入った写真はそのときに渡してしまいましょうね。お値段はあなたとお友達の関係次第ですけど。
焼き増しが出来上がったら、アルバムの作成に入ります。
アルバムのサイズによって貼れる枚数が異なりますが、1ページあたり3枚程度の写真と、タイトルを書いた紙を一緒に編集しましょう。何事もそうですが、お題目というか、タイトルがはっきりしないと、わずか数ページのアルバムでも、まとまりの無いアルバムになってしまいますよ。「○○旅行・○年○月・○○さんと一緒に○○へ」ぐらいのタイトルはきちんと付けておいてくださいね。アルバムの編集過程で思い切って写真の切ってしまう荒業も有効です。写真=長方形ばかりでレイアウトすると、アクセントの無いアルバムになりがちです。タイトル用紙ばかりでなく、記念の入場券なども一緒にレイアウトしましょう。写した写真を生かすも殺すも、このレイアウトセンスにかなりのウェイトがかかります。
また、このときアルバムに不適切と思った写真は貼らないこと。あくまでも、アルバムは誰かに見せて誉めてもらうためのものであり、自分の作品集として自慢するために作ります。思い出のためとか、公開したくない大切な写真は、非公開用秘密アルバムに収めましょうね。
■ ベストな写真は少し大きく引き伸ばしてじっくり眺める。
写真の大伸ばしも、四切程度であれば数百円程度で仕上がります。
小さなサイズの写真では気にならなかった構図の良し悪しが、大伸ばしをして少し離れて作品を見ると良くわかるものですね。基本的に、写真の縦横の比率が、プリントサイズを大きくするに従い、正方形に近づいて行きます。35ミリネガを例にとると、ネガ上では2:3、Lサイズで2:2.85、四切になると2:2.4になってしまい横幅が20%も短くなります。写真の長辺が短くなるにしたがって、今まで広がりのあった作品が、いきなり奥行きばかり目立ってしまうように感じることがあります。
これは、単なる縦横比の問題でなく、基本的な構図のとり方がずれているために生ずるものなのです。
安定構図の三角形や、上下・左右の3等分線の交点に主題のポイントを置くというような基本的なものが、横位置写真であれば少し内側寄りに撮るなどの工夫も必要になります。
写真額に収める必要はありません。目に付くところにマグネットなどで固定して毎日見ることにより、ベストショットでも「もう少し」という部分が見えて来るでしょう。
■
スクラップボックスの使い道。
最初の段階で選外になった写真の行き先はスクラップボックスです。僕の場合は、煎餅のブリキ缶を使っています。このブリキ缶に入っている写真は全て失敗写真です。少し、枚数がたまったら、自分の癖を知る意味でも、分別してみることをおすすめします。
区分の方法はいろいろありますが、単純に、ピンぼけ・手ブレ・逆光・フレーム切れなどに分けて見ると、どのよな失敗が一番多いか一目瞭然です。次からは、失敗原因に注意するようになりますから、写真が上達するというものです。
■ 良い写真をたくさん見る。
写真が早くうまくなるには、上手な人のまねをすることも技術や感性を磨く手助けとなります。
市中で開催される写真展やWeb上での写真展など、「いいなあ」と思った写真を自分なりにまねをして写して見ることが大切ですね。写真構図や光の状況などが、作品から読み取れるようになれば、もう立派なものです。良い作品を見ることも、自分の作風を決める上で参考になることがあるものですよ。
|