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| - Vol.68 - | |
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「五月晴れとフィルム」
さて、皆さんは写真を撮影するときの色温度の違いによる色の違いをご存知ですよね。フィルムカメラでもデジタルカメラでも基本的には太陽光を利用して写真を撮るのが前提になっていますので、太陽の色温度と写真フィルムやデジタルカメラのホワイトバランスの関係って、切っても切れないつながりがあるのです。 普段、ネガカラーフィルムをお使いの皆様には、あまりピンと来ないかも知れませんが、カラースライドを常用する皆さんの間では、色温度を補正するのが当たり前のことになっています。 それではカラーフィルムの「デーライトタイプ」の色温度設定はどうなっているのでしょう。ほとんどのフィルムメーカーが色温度5500K(ケルビン・色温度をあらわす単位)の光源で撮影したときに、正常な色に記録されるようにフィルムの乳剤を調合しているのです。 太陽光の色温度は6280Kですが、地表に届くまでに大気の関係で正午の色温度が5000〜6000Kになってしまうのです。このため、間をとって5500Kに設定しているようです。 それでは、正午の色温度が5000〜6000Kと開きがあるのはなぜでしょう。もう、おわかりですね。
実際に外の景色を眺めて見てください。大気中の水蒸気が少いこともあり、どことなく全ての色が生き生きと見えて来ませんか? ちなみに、写真撮影で用いるフラッシュも5400〜5500Kの光を発光しているのです。このため、色温度を特に気にすることなく普通に撮影ができるのですね。 以上が、カラーフィルムの色温度についての解説ですが、冒頭に記したように、色温度を気にしながら撮影することが必要なのは、主にカラースライドを用いる方たちです。 風薫る5月、ゴールデンウィークは終わってしまいましたが、5月もあと半分残っています。本来の意味である「梅雨の晴れ間」ではなく、気持ちよい陽光の下で、本当の色探しをしてみてはいかがでしょうか? |
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