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「高画素デジタルカメラを使ってみたよ」
デジタルカメラを比較する際に、CCDの画素数をもっとも大きな違いとして区別しているのではないかと思います。そこで今回は、デジタルカメラのメーカーや機種ごとの違いではなく、同一機種の撮影モードの違いによる差を検証してみました。
利用したカメラはこの春発売されたばかりの、フジ ファインピックス6800Zで、CCDは記録画素数603万画素(CCD総画素数:ハニカム配列の330万画素)を搭載した最新鋭機種です。フジ独自の縦型形状とポルシェデザインを忠実にモデル化し、今回から新たにスタートしたWebサービスの「PictureThe
Future」にも対応しています。
さて、CMはこのくらいにして、早速カメラを持って会社の屋上へ上がってみました。今日の天候は晴れ、多少春霞がかかっていますが、まずまずの撮影日和です。デジタルカメラの苦手そうな被写体である直線を基本とした有楽町マリオンを中心に、撮影モードは自動のままで記録画素数を変えながら何枚か撮影してみました。
記録画素数は、6M(2,832×2,128)ピクセルFINE、3M(2,048×1,536)ピクセルNORMAL、1M(1,280×960)ピクセルNORMAL、VGA(640×480)NORMALの4種類です。
撮影された画像は全体的に高画素CCD特有のカチッとしない眠たい画像になっています。CCDの1素子そのものが小さくなっている高画素CCDは、どちらかと言うと100万から200万画素クラスのデジカメに比べ、コントラストが弱く、全体にぼやーっとした感じにみえることが多いのですが、このカメラの場合も同じような傾向が出ています。
会社に戻って、USBリーダーを使いスマートメディアからデータを読み出しましたが、さすがに6MピクセルFINEの画像データは約2.4MBもあり、転送に数秒かかってしまいました。
また、画像を表示させるのにも、このコーナーではお馴染みのDirect Picture Viewer "Linar"で2秒近くかかりました。考えてみれば、このモードで撮影したら、32MBのスマートメディアで12枚程度しか撮影できないわけですから、そのサイズの大きさは想像がつきますね。
その割に、画面ではキレイに見えないのですから、このクラスになると、A4プリントでもしない限りあまりメリットが体感できないのかもしれません。ちなみに、会社のプリンタでプリントアウトしてみましたが、6Mピクセルと3Mピクセルではほとんど差が無く、やっと1Mピクセルで違いが体験できる程度でした。
このコーナーの画像加工担当のWebMasterに頼み込んで、何とか違いを出してもらったのがサンプルの画像です。実際、2MBとかいうサイズのデータをそのままサイトにアップしても違いが良くわからないので、画像データの1部分を拡大しています。
いかがでしょう。左側の壁の部分に斜めの黒い線がありますね。この線にでこぼこが出ているのが解りますね。このあたりが画素数(解像度)の違いによる差なのです。プリントするときは、同じ大きさにプリントするために、元画像を拡大・縮小を行って、同じ大きさになるように調整をしますよね。ちなみに6Mピクセルは100%、3Mピクセルが約138%、1Mピクセルが約221%、VGAが約443%にそれぞれ拡大してその一部分をトリミングしています。

6M Fineモード (2832x2128pixcel) |

3M Normalモード (2048x1536Pixcel) |

1M Normalモード (1280x960pixcel) |

VGA Normalモード (640x480pixcel) |
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同じ場所から各モードで撮影、赤で囲まれた部分を
同サイズとなるよう拡大しました |
結果として、わざとわかるように画像を加工しない限り、6Mと3Mの差はほとんど出ないわけで、高画素化が進むデジタルカメラにおいても、高画素競争があまり意味をなさなくなって来ているような感じがします。
画素を上げることにより必要とする記録メディアの容量が膨大なものになることや、それによる価格の上昇、あるいは前記のように、全体的にコントラストが出にくく、眠たい画像に仕上がることなど、デメリットも負けないくらい出てきています。
さて、皆さんの選択はいかがでしょうか?
今回撮影した6800Zの生データが必要な方は、information@55station.com宛て「画像送れ」というメールをください。全部で3.6MB(56Kモデムで15-20分かかります)になりますから、メールサーバーに余裕のある方はどうぞ。
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