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「カメラの露出補正を使ってみよう」
1月8日、とうとう今年も東京に初雪が降りました。僕の自宅がある埼玉県の大宮市は、日曜の夜から降りだした雪が、朝10センチくらい積もっていました。関東地方では雪を見る機会が年間を通じて数回程度しかありません。今年は貴重な体験ができる一日が新年早々やってきたわけです。(北国で雪にご苦労をされている皆さん、ごめんなさい。)
ところで雪が積もると、夜が明るくなるのをご存知ですか?。雪のない夜は、道路や家屋が黒いため街頭などの光の反射も少なく暗いものなのですが、あたり一面雪景色に変わると、舞い落ちる雪や積もった雪の白さに光が反射し、とても明るくなるのです。夜、部屋の明かりを消したときに窓の向こうがとても明るく感じるはずですよ。実際昨日は朝の4時過ぎにふと目がさめて、カーテン越しの明るさに、思わず寝坊をしてしまったかとあせったくらいですから。
さて、今日と明日、明後日の1月9日、10日、11日は戎(エビス)さんの日なのです。関西に何度か転勤した僕にとっては、今でも賑わいを見せる露店が思い出に残っています。
えべっさんは、七福神の一つで、漁業と商売の神様であり、農業の神様である大黒様とならび有名な神様です。そのえびす様を祀った大阪の今宮戎、兵庫の西宮戎を関西では知らない人はいないでしょう。
「商売繁盛、笹もってこい」のかけ声と共にお参りするえべっさんは、今日9日が宵戎、10日が本戎、11日が残り福と呼ばれ、神社の境内で福娘(巫女さんのような存在)から、宝笹にいろいろと飾りを付けてもらい(無料ではありません)、商売繁盛を祈願するのです。当社の本社が西宮市にあった頃は、西宮戎から交差点を挟んで斜向かいにあり、距離にしても100メートルくらいしか離れていなかったことから、何度か十日えびすを体験しました。普段は数分で最寄駅の阪神西宮駅までいけるところが何十分から1時間以上かっかってしまうことになるのです。もちろん、人また人を掻き分けて駅に向かわなければなりませんが、お酒の好きな僕にとっては、宮水から作った新酒が飲めるとてもありがたい機会なのです。会社のまわりには古くから続く造り酒屋や工業化が行われた酒工場が多く、新酒を絞る時期にはどこからともなくあまーい麹の発酵した香りがしてくることからも、えべっさんを心待ちにしていることや、それが原因で途中で道草をしているため余計に時間がかかってしまうのですね。行きつけの露店は白鷹(お酒の銘柄です)のお店で新酒を枡でいただき、向かいの酒饅頭のお店で熱いお饅頭をほうばります。また戻って枡酒を、更にお腹がすいているときは広島焼き(お好み焼き+焼きそばのミックス)のお店でおばちゃんからアツアツを焼いてもらって満腹です。お義理に子供へのお土産に金つばをぶら下げてやっと駅にたどり着くころにはもうフラフラです。
毎年、お正月が慌しくてお正月らしくない小売に携わる者にとっては、この時がお正月のような気がしたものでした。それでも、毎年の人出は今宮戎で100万人、西宮戎も100万人はあるそうですから、賑わいの程度が推定できるでしょう。まあ今年の明治神宮(東京)の326万人にはかないませんけど。
実は、この西宮戎ですが、全国にある3000の戎(恵比寿、恵比須)さんの総本社なのですよ。えべっさんで親しまれる西宮戎は正式には西宮神社といい、祀られている西宮大神(にしのみやおおかみ)がえびすさまであり蛭子神(ひるこのかみ)だと言われています。蛭子神は伊邪那岐神(いざなぎのかみ)・伊邪那美神(いざなみのかみ)の最初の子供で、一説によれば「ひるめのかみ」の異名を持つ天照大神と対の神であるともされますが、足腰が立たなかったことから、そういう子は葦の船に乗せて海に流すといいとされていたため、海に流されたといいます。そして、その流されて流れ着いたのがこの西宮の海岸で、ここの土地の者に拾われて育ち、西宮大神(にしのみやおおかみ)になったとされます。
残念ながら、今はわざわざ関西まで出かけてえべっさんをお参りする機会もなくなってしまいましたが、この時期になると懐かしい思い出としてよみがえってしまいます。
もっとも昨夜、まっすぐ帰宅するにはあまりにも冷たい雪超えの風に圧倒され、ちょっとだけと立ち寄った行きつけのお店で、大変おいしい日本酒をご馳走になったからかも知れませんが。
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