- Vol.49 -

「さようなら20世紀」

 さあ、来週からは21世紀に入ります。
 子供のころ、40過ぎたら21世紀になるんだな。どんな世界になっているだろうかとアニメや漫画週刊誌を見ては思いを巡らせた新しい世紀。最近流れるNTTドコモのCMのように、アニメヒーローが腕時計型の無線機やヘルメットに内蔵されたビデオカメラで映像がリアルタイムに基地に送られる時代がやってきてしまいました。夢の超音速旅客機コンコルドはすでに姿を消してしまいましたが、未だかなわぬタイムマシンや物体電送機、エアーカーも次の世紀は夢の世界ではなくなるかもしれませんね。

 写真関連の今世紀を振り返ろうと、現在ある大手写真関連企業の年表探しをしてみました。古くは海外企業のLeica社からはじまり、アグファ、コダック、日本国内ではコニカの前身である小西屋六兵衛店までが19世紀、以降の日本光学工業(ニコン)からは20世紀になってから創業された会社です。そして、写真技術を向上させてきた大手企業は20世紀前半までに創業された会社が多いことに気づきます。また、この100年間はロールフイルムとスチルカメラの100年と呼んでも良いのではないでしょうか。銀塩白黒写真から最近の高画質カラー写真まで大きな歴史が刻まれました。
 江戸末期に島津斉彬公(しまづ なりあきら)【1809(文化6)〜1858(安政5)】が日本で初めて銀板写真に写っのが国内における写真のはじまりだと言われています。海外から輸入された写真技術が今や世界を制覇したかのような勢いで日本メーカーのカメラが販売されるようになりました。

 僕たちは、生れた瞬間から写真に記録され続け、今でもあいかわらず写真とかかわっています。お誕生、お宮参り、七五三、新入学、修学旅行、成人式、結婚式、我が子の誕生など、繰り返し繰り返し撮影される写真のショット数は、年間120億8893万ショット、国民一人当たり95.4ショット(平成11年 フォトマーケット)も撮影されているのです。ちなみに平成10年にアメリカにショット数で逆転(米国95.2 日本92.3 平成10年)されはしたものの、大変写真とかかわりが深いことに変わりはありません。このデータはスチル写真(銀塩のみ)だけのデータですから、映像分野としてビデオやデジタルカメラの撮影数は含まれていません。

 今年はデジタルカメラの販売数が300万台を超えそうだという新聞記事が多く目立ちます。今、話題のデジタルカメラの勢いもしばらくは衰えそうにありませんが、やはりまだ身近で気軽に写せるフィルムカメラの利便性や画質の良さはなかなか越えるところまできていません。また、圧倒的に高い価格とデジタルカメラ単体では楽しみ方の半分も満たせないことからも、パソコンの周辺機器の域をでていないような感じがします。でも、間違いなくデジタル化した画像を楽しむ、保管するといった用途は増加する傾向にあり、静止画像を活用するインターネットホームページやデジタルプリントサービスが増えることは間違いないと思います。
 これは、画像の記録方式が異なるだけであり、写真本来の記録や記念、「いつまでも大切に残したい」などというニーズから逸脱したものではありません。

 銀板からフィルム→プリント→アルバムという図式から、デジタルカメラ→パソコン等→通信(画像電送)、メディア保管、デジタルプリント、Etc・・使いみちがさらに大きく広がるだろうと思われるデジタル画像のまだ見えない図式。フィルムカメラのときも多分「こんなことができたらいいな」から開発された今市場にあふれる写真関連商品の数々。これらは圧倒的にメーカー側が発想した工業製品が多いことに気づきませんか?。
 これからは僕たちが「こんなことができたらいいな」と発想し、使い方を作り出してゆく時代になったのかもしれません。インターネットというインフラ、画像を電気信号に変換する技術、画像を個人で簡単に加工できるソフトウエア、パーソナルコンピュータの本来の使い方であるパソコンの一人1台時代、高速ネットワーク、携帯電話に代表される小型無線技術、宇宙からで電波が降って来る衛星デジタル放送、データを小さく携帯できるメモリー(記録メディア)技術、さらに・・
 メーカー主導の時代からユーザーが組み合わせで新しい使い方を開拓するユーザー主導の時代へ。
 もう、すぐそこまできている21世紀。皆さんはいったいどんな夢を描いて新しい世紀を迎えようとしているのでしょうか。

 e-cameraがオンラインカメラショップとして運用をはじめてから9ヶ月あまり、当サイトをご訪問いただけるお客様のおかげで、新世紀を迎えることができます。
 文末ではありますが、謹んで御礼申し上げます。
 また、来る21世紀もお客様のご協力を賜り、より一層のサービス向上を目指して参る所存です。どうぞ今後ともe-camera / 55station.comをよろしくお願い致します。
 来る21世紀がお客様にとってより良い世紀になりますことを心よりお祈りいたしております。

 株式会社55ステーション e-camera 運営スタッフ一同

 
 

写真関連メーカーの創業年表
1849年:Leica(ライカ) http://www.leica-camera.com/
1867年:AGFA(アグファ) http://www.agfa.com/
1873年:小西屋六兵衛店(コニカ) http://www.konica.co.jp/
1888年:Eastman Kodak Company (コダック) http://www.kodak.com/
1917年:日本光学工業株式会社(ニコン) http://www.nikon.co.jp/main/index.htm
1919年:大日本セルロイド株式会社/東洋乾板株式会社(フジフイルム)http://www.fujifilm.co.jp/index.html
1919年:旭光学工業株式会社(ペンタックス) http://www.pentax.co.jp/japan/index.html
1919年:高千穂製作所(オリンパス) http://www.olympus.co.jp/
1928年:日独写真機商店(ミノルタ) http://www.minolta.co.jp/japan/index.html
1933年:精機光学研究所(キヤノン) http://www.canon.co.jp/

1964年:株式会社ダイシャ(株式会社55ステーション) http://www.55station.co.jp/
2000年:オンラインカメラショップ e-camera 運用開始 http://www.55station.com/

※創業年は各社ホームページからの抜粋です。

 
   
 
 
   
  aosans.com