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「 光について考えてみよう。 」
私たちの周りに満ち溢れているひかり。昼間は太陽の光、夜になれば、蛍光灯や水銀灯、ネオン管の光など、周りを見回せば光がないと何も見えない事に気づきませんか?。暗闇の中にある真っ赤に熟したりんごや闇夜の烏のように、闇の中は映像として見ることができませんよね。今回は、日頃写真を写す上でも重要なひかりについて考えてみましょう。もっとも、光がないと最新のデジタルカメラでも写真は撮れませんが…。
光について身近に感じるものとして虹があります。七色の虹と言うくらい、光の成分である色の要素がすべて含まれています。それでは、虹の色を7つ全部言えますか?
虹の7つの色は、外側から赤、橙、黄、緑、青緑、青、青紫の7つの色が代表ですが、実は赤と橙の中間色もあり、赤から青紫まで連続的につながっているのです。これは、人間が見ることができる「可視光線」といわれる電磁波の中の一種で、色の違いはその呼称と波長で表現されます。
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表1:波長と光の色 |
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| 波長(nm) |
10-380 |
380-430 |
430-460 |
460-500 |
500-570 |
570-590 |
590-610 |
610-780 |
780-1mm |
| 色相 |
紫外線 |
青紫 |
青 |
青緑 |
緑 |
黄 |
橙 |
赤 |
赤外線 |
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※nm(ナノメートル)は長さの単位で10の9乗分の1m |
でも、光の色ってどうやって見るのでしょうか?。光を人間が色として感じる方法は二つあります。一つは物が反射する光を色として感じる方法、もう一つは、何かを透過した光を色として感じる方法です。
事例を上げれば、反射光は赤いりんごが赤いりんごとして見えたときです。光がりんごに当たり、そのりんごが赤く見えれば、りんごから赤い色の成分が人間の目に感じられたということです。
一方透過光は、赤色のセロファンなどを透かして見たときに、赤色がセロファンを透過して、目に感じられたということなのです。
物に反射した光について少し考えてみましょう。赤いりんごが何故赤く見えるかです。
太陽の光の色は、虹の例のように全ての色が混じって地球上に届きます。そして、光が物体(りんご)に当たった時にりんごが緑の色の成分を吸収してしまうために赤く見えるのです。
もっとわかりやすく説明しましょう。同じように太陽光が当たった物体が全ての光を吸収してしまったら何色に見えるでしょう。そうです黒なのです。反対にすべて吸収せず反射してしまったら白に見えるのです。なぜ、そのようになるかを説明するととても解りにくくなるのでここでは割愛します。
もうひとつ、黒に見えるときがありますよね。正確に言えば冒頭で記したように「何も見えない」とも言いますが…。
そうです、光がまったくない状態です。闇夜の烏に例えられますが、闇夜の烏の色は本当に黒なのでしょうか。闇夜は物体(烏)が吸収する光がないわけですから、烏の色がわかる訳がありませんよね。
ところで、朝焼け・夕焼けがなぜ赤くなるかご存知ですか?
地球上の大気の厚さが同じだとすると、日中は、光が大気中を通り地表まで到達するの距離が短いために総ての光が均一に届きます。けれども、朝方や夕方は地表にあたる太陽の光の入射角が小さくなるため、大気圏を通る距離が長くなります。電磁波の一つである光も波長が長いほうが遠くへとどきやすいという特徴をもっているため、波長の長い赤の光が他の光より多くなるため赤くなるのです。
よくある事ですが、「夕焼けの写真を撮ったら見た目より赤色が薄れてしまった」ということがあります。これは写真を写したフィルムのせいではなく、カメラが夕焼けと共に暗くなった(光が少なくなった)状態を自動露出で補正して、フィルムに入る光の量を増加させてしまうために起こります。このため、写真全体の明るさがアップされ、昼間の夕焼けのようになってしまうのです。撮影テクニックで夕焼けを写す方法もありますが、プリントを依頼するときに写真店の店頭で「夕焼けを写したので濃くプリントしてください」と依頼すれば、きっと見たと通りの夕焼けがプリントできると思います。
ちなみに、夕方写した写真は被写体が赤っぽくなるので注意してくださいね。
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