- Vol.32 -

「デジカメ質問集その2 『デジタルカメラの買い時は?』」

 このところ毎月数台のペースで各メーカーからデジタルカメラの新製品発表が行われています。
一頃に比べれば、少しばかり新製品の発表ペースが遅くなって来ているように感じますが、それでもまだまだ多いと思います。

 最近発表された新製品の傾向として、大きく3つのタイプに分類することができると思います。
一つは、CCDの画素数を向上させ、解像度を高めることにより、画質の向上を目的とした商品。
 2つ目は、既存CCDを活用し、最高画質ではないが、光学レンズのズーム比を高め、非常に高い倍率で撮影できることを目的とした商品。
 3つ目は、価格の安くなった既存CCDを用い、光学系に低倍率ズームレンズや単焦点レンズを採用したコンパクトで低価格なデジカメ自体の普及を目的とした商品に分けられるのではないでしょうか。

 今のところ、高画質と言われるデジカメは300万画素以上のCCDを採用し、どちらかと言えば使い勝手や携帯性よりも撮影できる画素数の多さが売りとなっており、デジカメメーカーが主にハイアマチュア向けにターゲットを絞り、価格的にも実販価格で10万円前後にラインナップされています。
 次に、ハイアマチュアからプロ仕様といわれるレンズ交換ができる一眼レフタイプ仕様や、10倍から20倍もある高倍率光学ズームを搭載したハイエンド機は、最新ではないものの、既存CCDの安定した性能をバックに、画質的に高い仕上がり品質が約束できる光学レンズにポイントを置き、デジタルカメラでしかできないデジタル補正機能や、多彩な撮影モードによる写真を写す楽しさ、何より機械の目であるレンズの使い勝手を向上させ、思ったとおりの構図設定や、撮影者が犯した手ぶれなどのミスを機械的に補正できる機能が備わっています。価格的にも10万円以上から上は天井知らずの状態であり、なかなか手軽に購入できるものではありません。
 また、価格的には購入しやすい普及機といわれるタイプのデジタルカメラは、ほとんどのものが1世代前のCCDを使っていますが、それでも135万から200万画素クラスのものがほとんどです。生産数が多く既存技術で非常に安定したCCDを安く作ることができることと、プリントした時の画質においても画質が悪くて見られないと言う物ではありません。どちらかといえば、最新の300万画素クラスと比べても遜色が感じれない製品に仕上がっています。

 このため、各デジタルカメラメーカーも製品の特色を強く打ち出す商品開発が盛んで、デザインを優先したもの、付属機能を追加しMP3プレーヤーを同梱したのも、価格的に低価格で販売されるものなど、デジタルカメラを選択する上で一番迷うクラスではないかと思います。
 通常のデジタルプリントや、ホームページやEメールに添付する写真であれば何の問題もなく使え、特殊な撮影や特に凝ったフィルターワーク、非常に高倍率のズームなどを必要としなければ、高価格な上位機種の必要性は全く感じられません。
 今年の最初の頃までに発売されたデジタルカメラの中には、USB接続のサポートが無い機種もありますが、最近のものはほとんどが標準装備であり、パソコンとの連携も問題ありません。このため、内蔵メモリーで多量の写真を保管し、何枚もメモリーカードを交換して撮影しなければならないような事は、非常に少なくなってきているのではないでしょうか。しかし、パソコンを所有しない人には、記憶容量に限界の見えているスマートメディア対応のデジカメが選択肢の中から外れ、大容量の記憶ができるコンパクトフラッシュやマイクロドライブに対応した機種が優先されるのではないかと思います。

 さて、皆さん。デジタルカメラは写真を撮る道具として独立した機器だと思われるか、パソコンと連動して使用する周辺機器だと思われるか、どちらでしょう。
 どちらの機器として捉えても、写真を写す道具であることに変わりはありませんが、結局何に使うかで必要な機能や性能が決まってくるのではないですか?
 フィルムカメラは多くの場合、フィルムに適正な画像を記録するための道具で、日本の場合はプリント(紙焼き)にするのが最終的な仕上がりですよね。
 デジタルカメラはどうでしょう。プリントもしたいし、ホームページやEメールにも使いたい。保存するには劣化のないデジタルデータのまま保管し、必要なときに目的に応じて使用したい。ようするに、使用目的が多様化しており、デジカメを使って何を得たいかがなかなか決まらないことが、デジタルカメラを選ぶ上で購入価格はもちろんですが、必要な機能がよくわからないことが悩む原因になっていませんか?。

 最近、良く売れているデジカメにIXY DIGITAL やファインピックス40iなどをがあります。どちらも個性的なデザインを用い、携帯性や付加機能を付け、他のデジカメとは一線を画しています。でも、その特徴を裏返せば、電池の容量確保が難しく使っているうちにすぐに電池がなくなってしまうデメリットな点も指摘されています。
 例えば皆さんが5泊6日程度のオーストラリア旅行に出かけ、1日24枚(フィルム1本)程度の写真を写し、帰宅後サービスサイズにプリントしようと思ったとすると、フィルムカメラではカメラ本体とフィルムを5本、事前に電池が十分あるかを確認すれば済みますが、帰宅後プリントを綺麗に仕上げるため200万画素クラスのデジタルカメラを持って行こうとすると、100MB以上の容量を確保できる記録メディア(枚数が複数枚でも可)と、充電器や予備バッテリーが必ず必要になります。このとき機種を選ぶ上で重要なのが、電池の寿命や入手性、充電式電池が使用可能であれば充電器が海外仕様に対応しているか等を確認しておく必要があります。おそらく毎日充電しないと使い物にならないと思います。
 しかし、日頃のスナップやちょっとしたお出かけなどの際は、小型で持ち運びが楽であり、ハンドバックなどにもサット収まって荷物にならず、撮影したその場で画面で確認できることや、撮影途中でもプリントが可能であることはフィルムカメラでは真似のできない大きなメリットです。

 もっとも、プリントはしないと割り切れば、こんなに高画素のデジタルカメラは全く必要ありません。趣味の写真や、風景、ペットなどをホームページで公開することが目的であれば、初期の35万画素クラスのデジタルカメラで十分です。欲張っても100万画素あればかなり大きな画像を高画質で公開することが可能です。
 画素数の目安として、Webで使うときは100万画素程度、サービスサイズ程度のプリントをしようと思ったら200万画素、それ以上大きくプリントしたければ300万画素というような選び方も考えられます。
 現在、最高の画素数である300万画素クラスや200万画素クラスのデジタルカメラは、撮影モードを変更することにより、150万画素程度や35万画素程度まで段階的に撮影画素数を減らすことができます。

 さて、最後に新製品は概ね6ヶ月サイクルで発売されます。メーカーにより時期の違いはありますが、最上位機種はボーナス時期の1ヶ月ほど前の発売開始が多く、発表自体はその1から2ヶ月前が一般的です。このため、新製品が発売され、3ヶ月が経過すると次の新製品情報が発表になるようなことになります。どんな新製品が発売されるかは発表を待つしかありませんが、新製品発表から現行同一カテゴリーの最新機種の価格が安くなる傾向があります。また、生産台数も数万台程度とあまり多くありません。このため新製品で少し人気が出ると発売後品切れ状態が続きなかなか入手できないことも多くなってきました。
 また、既存機種より画素数が多いものが発表されても、それは新しいクラスのカテゴリーとして認識され、現行であれば300万画素クラスのデジカメが一気に値下がりするわけではなく、ほとんど価格が変わらないメーカーもあります。
 言い換えれば、旧型機種になるのを待って、値下がりのタイミングを見て購入しようとしても、現行最上位機種はあまり価格が下がらず、下がった時にはその期間が非常に短くあっという間に販売完了になることが多いのです。
 とにかく安く購入したい方は、普及機の新製品発表後に既存機種の価格推移に注意することが肝心です。普及機は比較的生産台数も多く、在庫も豊富なことから、比較的お安く手に入れることが可能だと思います。ただし、経験上現行機種の135万画素クラスが2万円を切って販売されることは非常に稀で、2世代前の製品になることは必至です。もっとも2世代前といっても1年前の製品ですが。

 次回は、「記録メディア」についてのご回答です。

 
   
 
 
   
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