- Vol.28 -

「夏は涼しい高原へ出かけよう」 その2

 今回のコース
 白樺湖〜霧ヶ峰〜八島ヶ原湿原〜和田峠〜扉峠〜美ヶ原まで

 暑ーい、猛暑だ、激夏だ・・・。毎日暑い日が続きますが、皆様お元気ですか?
 こう毎日猛暑の日が続くと、コンクリートとアスファルトで作られた街は、日中の熱気がたまりにたまって夜になっても一向に涼しくなることがありませんね。毎夜、毎夜の熱帯夜で、エアコンが飛ぶように売れ、電器屋さんは大忙しでしょう。

 さて、前回に続き「夏は涼しい高原へ出かけよう」 その2 です。
 まず、今回は白樺湖からスタートです。白樺湖はその名のとおり湖畔に白樺が立並び、その木立越しに満々の水をたたえた湖面、更にその向こうにくっきりと浮かぶ蓼科山を望むことができます。湖の周辺は一大リゾート地帯となっていて、大きなホテルやペンション、ロッジ。レジャー施設として白樺湖ファミリーランド、熊の好きな人にはたまらないテディベア美術館などの施設もたくさんあります。一日かけて湖畔をぐるっと回るだけで、様々な観光を楽しめます。
 また、この8月10日には「白樺湖夏祭花火大会」が白樺湖湖上で19:00〜20:00に。少し北の女神湖においては翌日の11日に「白樺高原花火大会」が女神湖湖畔で20:00〜21:00に行われます。水面に映る花火を空の花火とともに楽しむことができるのです。夏の夜の風物詩を2夜連続で、なんて贅沢なのでしょう。
 花火大会が終わったら、そのまま暗くなった夜空を眺めてみるのも良いでしょう。都会では空が明るくてなかなか見ることのできない満天の星空を満喫することができるはずです。

 次に、霧ケ峰は、3つの高層湿原(車山湿原、踊場湿原、八島ヶ原湿原)、ススキ草原や牧草地に囲まれたとてもなだらかな高原です。その名のとおり、非常に霧の発生が多いことでも知られています。霧ヶ峰(標高約1900メートル)には年間を通して諏訪湖(標高700メートル)から暖かな南風が吹き上げてきます。この風には多量の水蒸気も含まれています。しかし標高が100m上昇する毎に気温は0.6度が低下していくため、諏訪湖よりも1200m以上高地にある霧ヶ峰では、湖上と比べて7度以上気温が低くなっています。このため水蒸気は急激に冷され、凝結するため、霧が発生するのです。
 3つの高層湿原の中で比較的気軽に立ち寄れる車山湿原は車山肩駐車場から散策路を15分ほど下ったところにあります。車山肩駐車場はビーナスラインのA区間(白樺湖〜霧ケ峰)霧ケ峰料金所から、車山高原方面に車で3分ほどですから、あっと言う間に通り過ぎてしまいそうですが、夏のトップシーズンはかなり混雑していますから、渋滞に気をとられていつのまにか通過してしまったなんてことのないように。

 ここでご注意をひとつ。この3つの高層湿原は国の天然記念物に指定されています。自生した植物が長い年月をかけて堆積した泥炭地である湿原は、自然保護ボランティアの皆さんが常時巡回されています。ふらふらと遊歩道以外に立ち入ったりすると注意を受けますから決められた歩道以外歩かないようにしましょう。まして、咲き乱れるニッコウキスゲがいくら綺麗だからといって摘んではいけませんよ。

 さらに八島ヶ原湿原、鷲ヶ峰を過ぎてビーナスラインをのんびりとドライブして行くと和田峠(標高1500メートル)に出ます。ここで交差しているのは中仙道(国道142号線)です。北へ上れば立科町を経て佐久、富岡へと続くコスモス街道。南へ下れば諏訪大社のある下諏訪へと降りることができます。さらに、ビーナスラインを北西へ向かうとかなりうねった道を経て扉峠、美ヶ原へと続きます。
美ヶ原は松本側から見上げると、とても切り立った崖が目に付きますが、ビーナスラインを使うと、まったくそのような雰囲気を感じることがありません。
 終点の大駐車場からは、高くそびえるテレビ塔のある「王ヶ頭」や石仏群のある「王ヶ鼻」、「天狗の露地」、「大文字岩」、放牧している牛に塩をやる「塩くれ場」、誰でも自由に鐘を鳴らすことができる「美しの塔」など、十分徒歩で散策できる範囲ですから、天候の良い日はゆっくりと2000メートルの高原を歩き回るのも良いでしょう。
 また、ここには4月から11月の半年間しか開館していない「美ヶ原高原美術館」があります。この美術館は、美ヶ原の広大な丘陵地をうまく活用した屋外展示の彫刻や、小さな子供を自由に遊ばせることができる「こども美術館」、ビーナスの彫刻もさることながら屋上からの眺望が360度広がる「ビーナスの城」など、周りの景観と調和した芸術の世界にも浸ることができます。

 美ヶ原を満喫したら、ビーナスラインを扉峠まで戻って「よもぎこば林道」を下れば、サラブレッドの生産で知られる「三城牧場」や「松本県民の森キャンプ場」など。


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 県道松本和田線(県道67号線)を下れば、露天風呂のある扉温泉や入山辺温泉を経由して松本市内へ下ることができますので、散策で疲れた体を癒すには最適のロケーションではないでしょうか。

 今回、ご紹介したコースは、車でゆっくりと回れるようなルートを選びましたが、太陽が雲に隠れればすぐに肌寒く感じるような場所ばかりです。散策の途中で雲行きがおかしくなったら無理をせず、突然の天気の変化に対応できる合羽や防寒具の準備をおすすめします。
 ともあれ、猛暑の都会を抜け出して、汗をかいてもサッと乾いてしまう湿度の低さに加え、さわやかな風の吹く高原へでかけてみませんか。

 
   
 
 
   
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