- Vol.27 -

「夏は涼しい高原へ出かけよう」 その1

 今回のコース
 清里高原〜野辺山〜松原湖〜麦草峠〜蓼科高原〜スズラン峠(蓼科山)〜白樺湖まで

 中央高速道の須玉インターから国道141号線(清里ライン)を北へ15キロほど行くと、JRの清里駅前に出る。1976年にテレビドラマで放送された「高原へいらっしゃい」の舞台になったところで、ドラマで使われた「八ヶ岳高原ヒュッテ」もまだ現存していますが、現在は喫茶店だけになってしまったようです。また、有名なところでは駅前から自転車で延々と坂道を登ってゆく「美しの森」やアールヌーボーのステンドグラスが見られる「清里北沢美術館」などをまわり、絶品のアイスクリームを駅前のお土産屋さんでGETすれば一気に高原リゾート気分になれます。

 清里から更に5キロほど進むと野辺山高原に出ます。足に自信のある方は清里から「美しの森」を経由して野辺山まで自転車で行くのも良いでしょう。途中にはJR線の鉄道として最も標高が高い場所(標高1375メートル)の横を通ります。JR最高地点を示す大きな木柱が立っていますから記念に写真でも撮ってはいかがでしょうか。そこを少し下るとあたり一面にレタスやキャベツの畑とカラマツ林が広がり、まるで黄緑の絨毯を敷き詰めたような景色に変わります。後ろを振り返れば絨毯の向こうに八ヶ岳連邦がそびえ、真夏だと言うのに山頂近くに残雪が残っている山もあります。清里に比べ車も少なくなりますので、空気もなんだか新鮮に感じます。
 野辺山天文台の45メートル電波望遠鏡を見学したら、更に141号線を八千穂村方面に走ります。十数キロ走ると左側に松原湖入口の標識がありますので、県道127号線に入りいよいよ八ヶ岳の山登りになります。

 途中で国道299号線(メルヘン街道)と合流して更に麦草峠方面(蓼科高原)へ進みます。この道の最高地点の麦草峠は、熊笹と針葉樹の樹林帯を抜けたあたりになり、標高は2127メートルもあますから、夏でもとても涼しく感じます。交通量も少なく路肩に車を止めて深呼吸するのに最適な場所です。ただ、ここまでの国道は名ばかりの国道で、道幅も狭くセンターラインが無い場所も所々ありますし、かなりカーブが多いので注意して上ってください。

 麦草峠を過ぎると蓼科高原まで一気に下りに入ります。蓼科高原は、別荘やペンションが立並ぶ大リゾート地帯です。近郊に渋川、明治、親湯などの温泉もあり、入浴料だけで入れる露天風呂もたくさんありますからチェックしてみてください。
蓼科高原のペンション群の中央付近にある横谷観音の看板を見つけたら、左側にアンモナイトや三葉虫の化石が豊富に展示されている柏木博物館があります。かなり多くの化石や恐竜の骨格、琥珀などの展示物がありますので、夏休みの子供の自由研究には格好の題材になると思います。売店には、水晶や貴重な鉱石で作られたペンダントなどの販売もありますので、宝石に興味のある方はのぞいてみてはいかがでしょうか。
 少し下って石切場バス停から右に曲がるとスズラン峠に向かう県道192号線(ビーナスラインですが有料道路ではありません)への近道があります。
 でも、蓼科湖方面に寄り道するのも少し楽しみがあります。少し先の芹が沢で右折すれば右側に「蓼科湖」やフランス女流画家マリーローランサンの作品を展示する「マリー・ローランサン美術館」、その隣に3万坪の敷地に自然に溶け込むように彫刻が配置された「蓼科高原芸術の森・彫刻公園」があります。少しばかり入場料がかかりますが芸術に興味のある方はぜひ寄ってみてください。

 さて、蓼科を離れ再び山登りです。親湯をすぎて少しのところに「ピラタス横岳ロープウェイ」があります。
 麓の駅から八ヶ岳の雨降山に向かって(山頂駅はなぜか横岳山頂駅と言いますが)わずか7分で上ってしまう高速ロープウェイです。山頂駅は標高2237メートル、山麓駅との標高差は466メートルもありますから、そこからの北八ヶ岳の展望はもう最高です。眼下に広かる樹海の所々で光をまぶしいくらい反射させている池がとても印象的です。足に自信のある方は、山頂駅から7つの池を巡るトレッキングにでかけるも良いのではないでしょうか。

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 次に、スズラン峠ですが、峠自体は蓼科山の中腹なのです。標高は1760メートル、ここからは南八ヶ岳の眺望が最高です。できれば、夕日が傾くころがもっともきれいだと言われています。出前の横岳山頂駅の眺望とあわせて「山ってほんとうにきれいだな」と思わせてくれるはずです。峠を越えればもうそこは宿泊施設やリゾート施設がいっぱいの白樺湖です。
この続きはまた次回。ビーナスラインを経由して白樺湖〜霧が峰(大門峠)〜八島ヶ原湿原〜和田峠〜扉峠〜美ヶ原をご紹介します。

 
   
 
 
   
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