- Vol.23 -

「デジタルカメラそのあと3 新製品ラッシュだ」

 デジタルカメラを購入して2ヶ月あまり過ぎました。僕にとってのデジタルカメラの存在はすでにインテリア状態です。自宅のデスクの上で「なんとか使ってくれよー」状態で鎮座してしまいました。もともと、何を撮るかという目的が不明確だったのが大きな原因だと思います。
 やはり、デジタルカメラも写真を撮る道具であったわけで、デジタルだからといって、なにかとんでもない楽しさがきっと見つかるだろうと期待したのですが、想像力と行動力が貧困だったため少し期待はずれ状態です。まあ、もっと使い方を考えれば「楽しいことがあるのだよと」お叱りを受けることになりそうですが、いまのところ購入2ヶ月でスランプです。

 それにしても、最近の新製品ラッシュはものすごい。あまり、新しい機種が次々と発売になるので、もう発売になった順番や性能がぐちゃぐちゃになってしまいました。全体の印象としては、画素ばかり多くなって一向に価格が安くならないなという印象しがあります。パソコンでもいえるように「カタログに出ている数字の大きな方がその機種の性能が高くみえる」ことからどうしても画素優先でデジタルカメラを選んでしまいがちですが、見方を変えれば画素数だけがすべてではないようです。

 最近、話題になっている新製品にIXY DIGITALというカメラがあります。このカメラはちょっとアプローチが違います。携帯するために極力形状を小型にし、正面から見た大きさはカードサイズになってしまいました。もちろんその分厚みが増えたかもしれませんが、2倍のズームを内蔵しているのには驚いてしまいました。もっとも発売直後から非常な人気商品になってしまい、どこへ行っても品不足状態でなかなか手に入らないようです。性能の良し悪しとか画素数がどうのこうのとか言う部分を除外して、持っていればかっこよいアイテムに仕上がっていることが人気の一つになっているのは間違いないでしょう。

 また、「画素数が多ければ高性能で写りが良い」と思われがちな点も、最近ではあながちそうではないと思われるようになってきました。技術的なことについてはあまり詳しくありませんが、カメラが使用しているCCDの大きさに、カメラ本体の使いやすさや携帯性というデザイン上の制限が出だしてきています。それは、150万画素のCCDの規格で300万画素のCCDを作ると、単純に面積が2倍になってしまいます。このため、どうしても1ピクセルあたりの画素サイズを縮小しなければならなくなりました。そのうえ最近の300万画素オーバーなどという膨大な画素をカメラに使用するCCDに収めるためには密度を更に高くして、CCDのサイズを維持しなければならなくなっています。このため、画素を小さく高密度にしたことによるデメリットも出てくるようになりました。

 画素のサイズが小さいということは、光を受ける面積が小さくなっているということになり、同じ明るさを得るためにCCDの感度を上げなければならなくなります。このため、感度を高くしたCCDはノイズの影響を受け易くなり、また、それぞれの素子が非常に接近しているため干渉作用が発生するようになってしまいました。それを少しでも防止するためにフィルターのコントラストを落としたり、内部で補正を行ったりするようになっており、画素が多くなった割には画質の向上が少なくなってしまいました。おまけに、それを記憶する媒体もより大容量なものが必要になってきています。

 でも、悪いことばかりではありません。やはり画素数アップが引き上げる画質の向上は150万クラスとは比較にならないほど良くなっており、使い勝手や多彩な撮影モードを装備するなど、「あったらよかったのに」という機能が増えていることも確かです。パソコンへの接続もUSBが標準的に装備され、ケーブル1本でパソコンに接続できる手軽さは、やはり便利さ、使いやすさ、簡単さ、などを求めた結果だと思います。

 また、デジタルカメラメーカーの中には、何が何でも画素優先という考え方から、画素数を200万クラスに設定し、値段を購入しやすくした機種の発売を行ってきているところも出てきています。どちらにしても、カメラを選択する時の選択肢は多いほど楽しいもので、いろいろ迷いながら気に入った機種を購入するのがベターだと思います。フィルムカメラを選ぶときのように、普段持ち歩いて気軽に写真を写したいから"小さなコンパクトカメラがいいな"とか、細かいところまではっきり鮮明に写したいから"レンズの描写力に優れた一眼レフカメラがいいな"などと選択する楽しみがあるように、デジタルカメラでも使い勝手を考えに入れて選べるカメラの種類が増えてきたことは歓迎できることだと思います。

 僕がスランプになったとはいえ、我が家でデジカメを最もいじっているのは娘であることに大きなかわりはなく、もはや子供のおもちゃ状態ではないようなしっかりとした写真を写すようになってしまいました。やはり近頃の子供はボタン類と画面に強いデジタリアンキッズなのでしょう。まだ、普通にカメラといえばフィルムを用いるカメラを想像する方の方が多いと思いますが、あと何年かで、カメラといえばデジタルカメラのことだと想像する時がやってくると思います。
 少なくとも、自分の子供たちがカメラを購入したくなるときには、カメラ=デジタルカメラになっていることでしょう。

 
   
 
 
   
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