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「新緑の中で」
毎年、今ごろになるとキャンプの虫が騒ぎます。
先日も、会社の有志がそろって長瀞あたりでデイキャンプをしたという話を聞きました。あいにく雨降りの翌日だったということで荒川もかなり増水していたらしく、お楽しみのカヌー遊びが残念ながらできなかったようです。
デイキャンプに行くなら、僕のお勧めは巾着田(きんちゃくだ)という公営のキャンプ場です。そこにはここ数年毎年欠かさずに通っています。もちろん泊まることもできますが、荷物が多くなってしまうことや、わざわざ泊まらなくても日帰りで十分遊べること、小さな子供がいると泊まるのがおっくうになること、などから毎年日帰りです。
巾着田は、埼玉県川越市から車で県道川越日高線を秩父方面へ約1時間走ったところにあり、高麗川が巾着のように曲がったところにできた河川敷です。河川敷ですから平地で、危険な場所も少ないです。川の周辺には、もう少し早い時期であれば菜の花や桜が咲き乱れていて、これから先は新緑の季節になります。また、秋は曼珠沙華(彼岸花)の群生地として有名ですし、時期を前後して咲くキツネノカミソリやコスモスなども見ごたえのあるところです。
僕らがキャンプに出かけるときは、前日から食料や木炭を購入し、キャンプ用品をパッキングして準備をしっかり整えます。今までの習慣から、デイキャンプでも雨よけのテントを用意したり、折りたたみのパイプ椅子を用意したりするので、かなりの荷物になってしまいます。いつも半分くらいしか車からおろすことはないのですが、いつ気が変わって泊まるようになっても大丈夫なくらい積み込んで行きます。
当日は、車が混雑しない早朝から出発します。みんな通いなれた場所ですので、それぞれの家族毎に現地集合です。早く到着した家族が場所を確保し、みんなの到着を待っています。荷物をおろして、さあセッティングでもしようかなと思う頃、決まったように年配のおじさん達が、環境美化の協力金を集めに来ます。このキャンプ場でお金がかかるとしたらこの協力金だけです。トイレや水道設備も整備され、とても河川敷のキャンプ場とは思えません。
テントやテーブルのセッティングが終わるか終わらないかのうちに、子供たちは探検にでかけていきます。晴天が続き川に水が少ないときは、大きな石を並べて作られたドレミファ橋の周辺で魚つりもできますし、下流の方まで川べりを散策することもできます。毎回何か違ったものを発見して大騒ぎをしていますが、子供達の好奇心の旺盛さには本当に感心してしまいます。
昨年の秋に行ったときは、コスモスが咲き乱れる畑の中を流れる小川に、アメリカザリガニの10センチ位の大物がいたらしく、とんぼを捕まえるために持っていった虫取り網が、いつのまにかザリガニ捕りの網に変わってしまいました。残念ながら収穫は1匹だけだったようですが、網は泥だらけで昨シーズン限りのボロボロになってしまいました。
大人は大人でセッティングに一汗かいた後、気心の知れた仲間同士でたわいのない話をしたり、作り始めた朝食をつまみにしながら、待ちに待ったビールを「うーん、最高!」とか言いながら飲んでいます。一日がとてもリラックスした気分で、あっと言う間に過ぎていってしまいます。
我が家のリビングのサイドボードの上に、1枚だけ大きく引き伸ばした写真が置かれています。6、7年前にキャンプに行ったときにセルフタイマーを使って撮影した写真で、そのときキャンプに参加した3組の家族が笑顔また笑顔の若々しい姿で写っています。まだ子供も幼く、上の子が小学校低学年、下の子はまだ幼稚園の頃の写真です。
今年も、デイキャンプに最適の季節になりました。新しい家族が増えた家庭もあり、そろそろみんなを誘って出かけ、今年は久しぶりに全員集合の写真を撮って、古くなってしまった写真をリニューアルしたいと思っています。
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