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「夏休みの旅行 その1」
学校の夏休みまであと1ヶ月あまり。そろそろ夏休みの旅行計画が固まってくる時期になりましたが、皆さんいかがですが?
我が家の子供も大きくなって、そろそろ「面倒だから勝手に行けば」と言われそうな予感も少ししますが、言い出すまでは「親の権利」を主張して、家族みんなで出かけたいと考えております。
ところが、今年の計画はまだ白紙状態。仕事の関係で、会社の休みがいつ取れるか全く予定が立っていないのです。それもあって、目的地もまだ決まっていないのが実際のところなのです。
さらに、我が家には旅行の掟があります。約1名の主張は以下のとおりです。
「大きな荷物を持ってあちこち歩きたくない!」、「人がいっぱい詰め込まれた車内はリラックスできず、ストレスがたまる」、「時間に拘束されたくない」など、まったく不経済な話ですが、用は公共交通機関を使わないマイカー旅行がお好みなのです。もちろんその約1名は運転免許はありますが、知らない道はハンドルを握ってくれません。
確かに、家から宿泊先まで「荷物はトランクに入れたまま」、他人の目を気にすることなく、「後部座席でうとうとできる」、ドライバーの気分と体調しだいで時間に拘束されないから、「寄り道も可能」なのですが、目的地はたいがい陸続きかつ、ドライバーの気力が続く範囲に限定されてしまいます。海外なんてもってのほかです。
そんな訳で、今年の予定が決まらないこともあり、今回は昨年の夏休み旅行を振り返ってみました。
昨年の目的地は青森県の恐山ということになっていますが、結局出かけるまでに決まっていたのは泊まる宿と休みの予定だけ。寄り道だらけの長期ドライブになってしまいました。
● 行程1日目
自宅(埼玉県大宮市(今はさいたま市))〜青森厚生年金休暇センター(青森県八戸市)まで。
早朝5時に自宅を出て、東北自動車道久喜ICから安代JCT経由で八戸ICへ。車が多かったのは9時前後に通過した仙台インターあたり、あとはガラガラ・スイスイで八戸市内に入ったのが午後1時ごろ。
お腹がすいたので八戸郷土料理の店で昼食をとったが、鬼のようなお面が店内にたくさん掛けられており、娘が怖がって落ち着かない。男鹿には「なまはげ」伝説がありますが、ここの鬼はいったい何だろう。
そのあと近くのローソンで道を尋ね、ついでに東北の地図を購入。車で出かけるのに地図も用意していかない無計画さに約1名ご立腹。
八戸漁港でなにかお土産になりそうなものを物色したが、残念ながら昼過ぎにはほとんどのお店が閉まっていた。そのあとウミネコで有名な「蕪島」へ。またもや残念ながらウミネコの姿はほとんど見えず、看板を読むと5月以降は南の方へお出かけで留守とのこと。ウミネコが繁殖したというらしい形跡のみ確認して、しかたないので「鮫角灯台」へ回ってみた。ここがまた、ガイドブックには載っているものの本当に灯台しかなく、とても寂しい思いがした。
更に久慈方面へ下り「葦毛崎展望台」へ。ここは、「種差海岸」への途中にある水平線が見渡せる展望台。石作りの砲台を連想させる台形の形状をしていて、まともに風が吹き付ける。足元で砕け散る太平洋の荒波を眺めながら、売店で売っていた有名な牛乳で作っているらしいソフトクリームを食べる。まるで北海道の地球岬のような水平線を望むことができた。
時間を持て余し、しだいに宿泊予定の厚生年金休暇センターから遠ざかっているのが心配になって、市内に戻ろうとするが、どうやら道に迷ったらしい。迷ったときは、いつものように道路標示を頼りに駅まで進む。 駅を基点にして地図をたよりに何とかたどりつくことができた。きれい、大きい、スポーツ設備が抜群、天然温泉のお風呂が最高。おまけに安い。
部屋の窓からは手前に八戸の街がきらめき、その向こうは漆黒の海になっていることが良くわかる。夜警の眺めもまた格別。朝食のバイキングに出たプレーンオムレツがとても好評で、みんなでお代わりをしてしまった。
● 行程2日目
青森厚生年金休暇センター(八戸市)〜恐山〜薬研温泉〜八甲田山寒水沢温泉まで。
手元に地図があればご覧いただくと、とても無茶なコース。昨夜、お酒が入った勢いで「恐山に行って見よう」ということになった。
午前8時に出発して八戸から三沢方面へ、下北半島の東側を北上することにした。最初は広いきれいな道路だったが、途中からだんだん細くなってくる。三沢空港に発着する自衛隊のジェット機の爆音が近くに聞こえる。道路沿いに表示される地番表示が気になり始める。一川目、二川目、三川目、・・いったい何川目まであるのだろう。結果は六川目までで次を期待したが、いきなり天ヶ森になってしまった。いくつかの沼を超え、六ヶ所村、東通村から西へ向かいむつ市に入る。市内から看板を便りに緑の深い山を登って行く。標識も無くなり、ほんとうにこの道でよかったのかと思い始めたころ突然目の前が開け恐山に着いた。
あたり一面に硫黄の匂いが漂っている。とても暑く硫黄の匂いで気分が悪くなる。日本3大霊場のひとつに数えられ、イタコのいる霊場としてであまりに有名ですが、時期が遅くあまり混雑してはいなかったし、イタコもいなかった。地獄を模した殺伐とした風景が続くとても気味の悪い場所。湖から陸に向かって吹く生暖かい風に、いくつもの風車が回り、地面に刺された輪切りの竹筒が、奇妙な音をたてていた。「怖いねー」と皆で顔を見合す。石塔を崩さないように身長に歩く。足元の石の脇には、黒く酸化した10円玉がいくつも散乱していた。
せっかくここまで来たのだから、もう少し足伸ばして薬研温泉の「河童の湯」に行くことになった。
清らかな渓流沿いに、河童の像が設置された混浴の露天風呂で、すぐ上の無料駐車場から下ること15m。あっと言う間に少し熱めの湯船につかることができる。河童がいると、どうしてもお皿に水をかけたくなるのはなぜだろうか。
薬研温泉に寄ったため、帰りは大畑町へ下り国道沿いのローソンで遅めのお弁当をむさぼる。今度は、下北半島西側の国道をひたすら南下する。途中にある横浜町の道の駅で、今度は作りたてヨーグルトを賞味した。
野辺地から国道4号線を十和田市まで南下し、右折して八甲田山方面へ向かう。途中の分岐点で国道103号に入ったころから八甲田山の山麓を外周するような感じになる。冬には通りたくない道だ。
途中、古くからの温泉として有名な、酸ヶ湯温泉の前を通った。千人風呂という古くて大きな混浴風呂があるそうだが、昼に浸かった河童の湯で、少しばかり湯あたり気味だったので、混雑していて車を駐車できなかったこともあり、通り過ぎてしまったが、後で思うともったいない事をしたと思う。
午後6時頃、目的の八甲田山ロープーウェー麓駅近くの、寒水沢温泉のホテルに到着した。夏ということもあるが、あたりは未だ明るい。残念ながら、ロープーウェーはすでに運行時間が終了しており、上まで登ることができなかった。
温泉は、ナトリウム−炭酸水素塩泉でかなり熱め。東北の温泉は熱いところが多いのだろうか。夕食には、お昼が貧弱だったこともあり、ボリュームのある八甲田牛のコースが美味だった。
次回は、3日目:八甲田山寒水沢温泉〜十和田湖経由〜遠野〜気仙沼まで。4日目:気仙沼〜松島〜裏磐梯〜自宅までです。
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