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「 一眼レフカメラで運動会を写そう。 」
猛暑の季節も少しばかり過ごしやすくなり、この15日からはシドニーオリンピックが開催されます。
テレビでは、シドニー入りした日本選手の練習風景が毎日のように放映され、4年に一度のスポーツの祭典に向けて次第に気分も高揚してきます。
近くにある小学校でも、紅白の帽子をかぶった子供たちが、秋の大運動会に向けての練習が始まりました。
秋晴れの空の下、ゴールをめがけて一生懸命走ったり、手に豆を作るほど力を込めた綱引きなど、子供たちの晴れ舞台がもうすぐやってきます。
毎年、運動会に出かけては、子供以上に一生懸命写真を撮っておられるご両親の姿が目に浮かびますが、どうも写真のできがいまいちで・・・とお嘆きの方に、運動会必勝撮影心得をお知らせします。
まず、運動会の前に持ってゆく機材の事前準備をしましょう。せっかくの運動会ですから写真もビデオもと欲張ってしまいがちですが、カメラマンが二人居るとき意外はどちらか一つに絞ることがおすすめです。
運動会をきちんと写そうとすると、グランドの中を走る子供以上にカメラマンは忙しいのです。カメラとビデオを首から下げて、群がる人垣を縫いながらグランドの外周を撮影のベストポイントに到達するのは、陸上のオリンピック選手でもかなり難しい事だと思います。必要な機材をできるだけ少なくして、身軽に動ける服装を心がけましょう。どうか日よけの帽子もお忘れなく。
また、最近は、ビデオカメラのズームレンズもかなり高画質になってきていますが、子供の表情をはっきり綺麗に残すためには、まだまだスチルカメラが必要です。画像自体は動きませんが、子供の記念として成長記録を残すには、やはり保存性の良いプリントの状態が便利ではないでしょうか。ということで、今回はフィルム一眼レフカメラに望遠系ズームレンズをセットして持ってゆくことにします。
撮影機材ですが、カメラには70ミリから200〜300ミリ程度の望遠系ズームレンズをセットしましょう。
フィルムは、望遠撮影が多くなるため、手ぶれ防止のためシャッター速度を稼げる感度400か800の高感度タイプをおすすめします。また、撮影枚数が多くなることが予想されますから、フィルムセットの手間を省くため36枚撮りが良いでしょう。カメラの電池残量を確認し、減っているときは思い切って電池を交換してしまってください。三脚を使用するかは好き好きですが、荷物になることを考えるとできれば一脚があるとかなりブレ防止に役立ちます。
次に、運動会のプログラムを確認し、子供がどの競技に出るのか、何番目に走るのか、どのあたりで競技をするのかを事前に聞いておけば、予めカメラを構える大体の場所を想定できるためベストポジション確保ができるでしょう。
運動会の競技は徒競走と学年単位などで行うダンスなどがありますが、その撮影方法はそれぞれ異なります。
徒競走は、個人の競技であり、一度走ったら再び走ることがありません。このため、一発勝負のショットを狙うことになります。残念ながら、出走が最初の組であれば、撮影の予行練習もなかなかままなりません。こんなときは、前の学年が走るときなどにカメラを覗きながら、撮影を予定した場所でベストアングルを確認しておく位の準備が必要です。
徒競走のベストアングルはゴール地点にあります。写真の撮りやすさから言うと、走る前のスタート地点は動きが少ないため写しやすいのですが、考えることは皆同じでスタート地点は混雑します。また、ゴール正面はなかなか撮影が許可されない場所でもあります。でも、少し左右にずれれば大丈夫。少し斜めからアングルは、被写体に動きを与え、躍動感のある写真になります。このとき注意するのが太陽の向きです。できるだけ太陽を背にして撮影すると逆光にならず、すなおな色調で撮影することができます。同じように背景にあまり空を入れると、空の明るさにカメラの露出がごまかされ、子供の顔が黒っぽくなってしまうこともあります。
また、このとき注意したいのが、子供は自分の方に向かって走って来るということです。このとき概ね近づいてくる速度は同じですが、オートフォーカス一眼レフは、被写体が近いほどピントが合うのに時間がかかるという難点があります。動きの速い競技を撮影するときは、オートフォーカスを切って写したい場所にマニュアルでピントを固定し、そこまで子供が走って来るまでひたすら辛抱してシャッターを切る方法。または、オートフォーカス機能を信じて、ある程度手前から連写機能で何枚か写す方法が考えられます。どちらを選択するかはあなたしだいですが、連写よりここ一番シャッターの方が、自分の思った構図とおり仕上がりことが多いようです。
露出はシャッター速度優先モードかスポーツモードを選び、シャッター速度が1/250秒から1/500秒以上あれば、かなり手ブレを防げる筈です。このときここ一番と力んでシャッターボタンを勢い良く押さないでくださいね。横ぶれ写真は躍動感を演出できますが、立てぶれ写真は失敗写真になってしまいます。
次に、ダンスなどの団体競技ですが、これは子供の近くにできるだけ近寄るポジションに陣取ることが秘訣です。広いグランドで「我が子はいつも豆のよう」という方、遠くから写しても子供の表情はわかりませんよ。子供から事前に聞いておいた場所に近いところを早めにおさえてください。こんなときは三脚が役立ちます。撮影場所が確保できることと、手ぶれ防止、かなりの望遠でもピントのあった写真が約束されます。最近のダンスなどはグループごとにあちこち動き回ることも多くなっていますが、その分様々な角度からの撮影が可能になります。レンズのズーム機能をうまく使って、子供だけを切り取れば、逆光や余計な背景もシンプルに整理できると思います。また、子供が遠くに離れているときは、ズームを広角側に動かし、全体の雰囲気を残しておけば、アルバムなどに写真を整理したときに全体とアップの写真が団体競技の雰囲気を作ってくれます。こちらの写真は動きを止めるシャッター速度よりも子供の表情を表現することが優先されますから、絞りを少し開け気味にして背景をうまくぼかし、子供の表情だけがクローズアップされるように心がけます。
さあ、ベストショットを求めてカメラのお手入れをはじめられてはいかがでしょうか?
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